Petit Survival
大体4個くらいの卵が産み落とされるようです。
そしてたまたま巣の中の、丁度中央部付近で孵化した雛は
親がせっせと運んでくる餌を、真正面から受け取る確率が高く
両端や後ろの方で孵化してしまった雛などは中々餌を受け
取れなかったりする訳で、その不公平さは24時間ごとに体格
の差と言う要素を含んでさらに増幅していき、ついにはその内
一羽位はやがて親鳥が持ってきた餌に向かって首を伸ばす事
が出来ないほど衰弱していきます。
そうすると、親鳥はその雛を生存能力無しと判断して、まだ生き
ている間に巣から外へ、つまみ落としてしまい、その落ちた雛は
我々が発見する前に大体は野良猫などが持ち去っているようです。
ですから、残った雛がその後数週間でやがて大きく成長し巣立ち
の日を迎えても、その彼らに対して、「お前たちが空を自由に飛べる
のはたまたまの幸運によるものだから調子にのんな…」と思ってしまい
ちっともほのぼのしないので、もう今後、僕の店の軒先で子育てをする
のはお断りしようかと常々考えている訳ですが、そうはいかないようです
ので、とりあえず写真などを撮ってみましたがそれに至るまでの前述の
ような、言うなれば仕事に縛られていて、店先のツバメの巣を観察する
位しか自由時間が無いと言う、僕自身の鬱蒼とした気分は、写真には
現れていない様なので、意外と自分の写真なんてそんな程度の物
かな、などと一人で納得した次第なんです。
前述のように、自分としましてはこの目で実際に10年以上観察した
実感を元にして、つばめの兄弟なんて物は、自分さえ飛び立て
れば兄弟を蹴落としても良いのだというような、殺伐家族に違い
ない、と言う事を言わば感情的に記述した訳なのですが、本日、
朝と昼の二回観察したところ、大きくなった雛は両脇に避け、発育
の遅れている雛を中心に据えて餌をとり易くするという位置取りで
再度安定していたようなので、僕の判断が全てでは無いかも知れ
ないという事が分かりました。(合掌)
by flierone
| 2009-06-11 17:36